竹垣

いにしえから今もなお受け継がれる伝統技法

日本人ほど竹の持つ美しさに着目し、原材料や加工製品として巧みに生活の中に取り入れ、その満足感を味わっている国民は他に類を見ません。

竹垣には外敵からの防御、防風、防火など住宅の防護や、防砂、防音としての実用的な要素に加え、竹という素材を生かし、趣や美しさを創造する要素があります。

竹垣は、通常の塀では味わえない穏やかな感覚と、清楚な造形が昔から日本人に好まれており、今なお消えることなく伝統技法の一端として伝えられています。

竹垣は、公園や日本庭園の造形要素として無視できないものであり、最近では塀の代わりに用いるというよりも、ある程度積極的かつ大胆に園内の景として取り入れられています。

竹垣は形や地名、素材や人名、寺院や所在地、目的などにより分類されます。

一般的に知られているものに、建仁寺垣、金閣寺垣、桂垣、地名による大津垣や沼津垣、素材からは黒文字垣、萩垣、竹穂垣、形からは鉄砲垣、御簾垣、四つ目垣、木賊垣、人名の付いた光悦垣、利休垣などがあります。

目的や垣の高さ、建物との調和などにより様々な竹垣の技法があり、今日では基になる竹垣に創意を加えた創作垣なども多数生まれています。

竹垣15種

一般的に知られている竹垣の種類をご紹介します。

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